岩井の胡麻油は、安政4年(1857年)の創業より
今もなお昔ながらの製法を守り、人の手をかけ、丁寧に搾っています。
いくつもの工程を経てつくる当社圧搾製法の胡麻油は、
効率を優先する時代の流れの中で、いつしか特別なものになりました。
胡麻油の命でもある香りは、焙煎によって生まれます。
その繊細な工程こそ、長年の経験が生んだ匠の技。
五感を駆使して煎り具合を確かめ、風味を引き出した胡麻油は
世界中のお客様から高い評価をいただいています。
私たちは伝統を受け継ぎ、今日もこの一滴に丹精を込めます。
熱帯サバンナで生まれた胡麻は、紀元前3000年頃にナイル川流域で既に栽培されていました。日本で胡麻食が広まったのは仏教伝来(538年ごろ)と言われていますが、縄文時代の遺跡からも胡麻の種子が発見されています。
古くから日本の食を支え、美や健康に良いとされてきた胡麻。しかし我が国の生産量はごくわずかで、99.9%を輸入に頼っています。熱帯から亜熱帯・温帯の北緯45度までの国と地域が主な生産地域です。
胡麻の栽培種は世界で3000種以上もありますが
大別すると白胡麻・茶胡麻・黒胡麻・金胡麻に分類されます。
油分が多く搾油に適した白胡麻・茶胡麻。
古くから健康・滋養強壮に良いとされている黒胡麻。
収穫量が少なく貴重な金胡麻。
岩井の胡麻油では白・茶・黒胡麻から胡麻油を搾っています。
岩井の胡麻油は昭和41年(1966年)日本で初めて
黒胡麻から搾った胡麻油を発売しました。
中国紀元前に書かれた医食同源の書「神農本草経」で、
黒胡麻が健康に良いとされていることにちなみ、
「限りない命」を意味する「無量寿」と名付けました。
岩井の胡麻油の象徴である「金岩井純正胡麻油」の
赤と緑のパッケージ。その中央にある植物は
胡麻の花をモチーフに描かれています。